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100マイルトレイル完走!!!

ついに100マイルトレイル完走!!!

日本で最もスピードを要求される信越五岳トレイルランニング。

160km、累積標高7000m、制限時間33時間。初めて100マイルレースを知ったのは7年前、こんなレースを完走できる人間は、超人か、化けもんかとしか思えなかった。

初めての100マイルレース。雲ひとつない満月の月夜の中で18:30レーススタート。

体調万全でスタートしたはずだったが、15km地点で、古傷の右足底筋膜炎の痛みが出始めてしまった。

右足をかばいながら走り続けると、40km地点で左腸脛靭帯炎の痛みが出始めてしまい、更には、両側のハムストリングが吊り始める始末。

あまりの状態の悪化に茫然としてしまった。まだ、あと120kmある途方もない距離にリタイヤの文字が横切ったが、7年間かけて準備した練習の日々。

それを支えてくれた家族、切磋琢磨しながらともに練習したバディ。結果を出さないわけにはいかない。

舞台に立てる感謝の気持ち、舞台を準備してくれた大会スタッフ、ボランティアへの感謝の気持ちを持ち、辛い事も、苦しい事も、すべて受け入れ前に進むと決めて走り続けた。

気持ちは軽くなり、不思議と両足の痛みも少しずつ軽くなっていった。

 

120km地点、今まで走った最長の距離に到達。前半のトラブルが響いてすべての関門が時間ぎりぎりとなり苦しいレースが続く。関門をなんとか通過して行ったが、制限時間以内のゴールは難しい展開が続く。

仮に完走できなくとも、自分のすべてを出し切った結果なら完走できなくとも、かならず何か得るものがあると信じて走り続けた。140kmの最終関門に0:00に到達。ゴールまで20km、あと3時間30分。山をふたつ超えないと行けない。

疲れ切った体、二晩寝ないことによる強烈な眠気、ゴールには届かないかも知れない弱い気持ちと格闘した。7年間の練習、ここまで29時間走ってきたことを無駄にはできない。やめることがいつでもできる。一度辞めたらリスタートは二度とできない。

制限時間がくるまでは走り続けると心を決めて進む。150km地点。制限時間まであと1時間残して到達。ぎりぎり間に合うかも知れない。

ボランティアからの「必ず間に合います」の声の後押しされて、残り10km 5分/kmで走り続けた。制限時間9分前、ゴールゲートをくぐることができた。ゴールゲートの先には、今までにない、言葉には言い表せない達成感が待っていた。

 

100マイルレースは、人生に例えられる。本当にそうだと思った。不可能だと思われることも、できることを積み上げて準備し、あきらめなければ、必ず達成できる。

NEVER GIVE UP !!!