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新しい片頭痛治療薬

片頭痛の年間有病率は 8.4 %と報告され,若年〜中年の女性に多く 30 才代, 40 才代女性の片頭痛の有病率は各々 17.6 %, 18.4 %とされている。

片頭痛患者は,頭痛のために日常生活に支障があるにもかかわらず,治療を必要とする病気(疾患)であるという理解や啓蒙が不十分であることもあり、適切な診断と適切な治療をうけていない患者さんが多くいます。

 

多くの患者さんが慢性的に繰り返す耐え難い痛みに耐えながら生活し、身体的な負担だけでなく、楽しみにしていた友人や家族との時間、大切な学業や重要な仕事への影響にも度々苛まれ、精神的な苦悩も少なくありません。

この度、日本でも、新しい片頭痛治療薬である 抗CGRP製剤が認可されました。CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は主に三叉神経節で発現する神経ペプチドで、片頭痛患者では血中CGRP濃度が上昇していると言われています。

 

新しい片頭痛治療薬である 抗CGRP製剤はこのCGRPの活性を阻害することで、片頭痛発作の発症を極めて安全かつ効果的に少なくすることができ、片頭痛による痛み、日常生活への影響が軽減する効果が期待できます。

認可されてから、当院に通院中の片頭痛で苦しんでいる患者様に使用しているが、従来の治療薬と比較して極めて効果が高い印象であり、患者様の生活の質が向上している。

 

片頭痛で苦しんでいる方に新しい効果的治療法を提示し、苦痛から解放される生活を送って頂けるよう診療して行きたい。